最高の言葉

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これは少し前の出来事です

「お兄ちゃんありがとう」

公園の近くを歩いていた私の所に小さいボールが転がってきました。
キャッチボールをしている小学生が２人

外で遊んでいる子供達を見るのは久しぶりです
ボールを追いかけて走っているチビッ子にボールを渡します

一人は遠くから「ありがとうございます」まだ小さいのに礼儀がよくて驚きます
手渡ししたもう一人は笑顔で「お兄ちゃん　ありがとう」

笑顔で私に向かいその言葉を言ってくれました

・・・すごくいい言葉を貰った気がしました
そういう気分になったのは何年振りだろうと
心に響く言葉。単調ではありますが、混じりっけなしの綺麗な言葉

最近あれくらいの笑顔で「ありがとう」と言ったかなと自分に問いかけます
・・・
大人になってから一度もないような。そんな気になりました
大人、社会人になると何かと言葉に色をつけるような感じで綺麗に喋るように気を使います
失礼のないように、相手に不満をあたえないようになどそれが礼儀だときっと「大人」と言う生き物は答えると思います。

私自身もそういう事を無意識の内に意識してストレートにお礼の言葉も言えなくなった気がします
きっと感じた事は

「言葉の厚みが違う」

作られた回りくどい綺麗な言葉は大人はどちらかと言えば好み、印象を良く与える為に難しい言葉を交えて話します

就職活動をしている学生が「マニュアル」通りに頭に綺麗事を叩き込み面接の時にマニュアル通りにスピーチします。
まだ１０代くらいでなぜ？なぜそこまで日本はお堅い国になりたがる
履歴書一枚でその人間の今までが全て解るわけでもありません

たった一枚の紙を見て合否を出す事が当たり前
その人間の良さは紙一枚で今までの人生、人柄を現す事などできないと思います
言いたい事は我慢してひたすらできなくても「YES」が社訓

こういう会社沢山見てきました
牙を向ければ、直ぐに解雇。
この国は人間を人間と思っていない。ただ何でも忠実に言う事を聞いてくれる「おもちゃの兵隊」が欲しいだけなのかと思う程です

最近はそういう事を前以上に良く耳にします

そんな時に聞いた言葉

「ありがとう」

凄くいい言葉です
何も特別な色も回りくどさもない言葉

シンプルで簡単な言葉ですが最高に心に響く言葉です

私も「ありがとう」と心から言えるような人間になりたいと改めて思いました

ここまで読んで頂きありがとうございました